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【労働保険の年度更新業務】をミスなく進めるためのポイント解説(2025/6/16)

皆様こんにちは、綾部事務所スタッフの杉本です。

労働保険の年度更新業務、毎年のことながら「またこの季節が来たか…」と感じる方も多いのではないでしょうか?今回は、猫の手も借りたいほど忙しいこの時期に、少しでもお役に立てるよう、要点をまとめて解説していきます。

労働保険の年度更新業務とは?

労働保険の年度更新業務とは、前年度の確定保険料の精算と、今年度の概算保険料の申告・納付を行う手続きです。具体的には、令和6年4月1日から令和7年3月31日までの賃金総額をもとに確定保険料を算出し、令和7年4月1日から令和8年3月31日までの賃金見込額をもとに概算保険料を申告・納付します。

この手続きは、6月2日から7月10日までの間に行う必要があります。

年度更新業務の流れ

  1. 書類の受け取り:5月下旬頃に、労働局から「労働保険(増加)概算・確定保険料申告書」などの書類が届きます。内容に誤りがないか確認しましょう。

  2. 賃金の集計:前年度に支払った賃金総額を集計します。厚生労働省が提供する「年度更新申告書計算支援ツール」を活用すると便利です。

  3. 申告書の作成:集計した賃金額をもとに、申告書に必要事項を記入します。

  4. 申告書の提出と保険料の納付:申告書を提出し、保険料を納付します。提出方法は、電子申請、郵送、または金融機関への持参があります。

注意点とポイント

  • 賃金の範囲:賃金には、基本給のほか、賞与や各種手当も含まれます。ただし、役員報酬や出張旅費などは含まれません。

  • 納付方法:保険料の納付は、原則として一括ですが、概算保険料が40万円以上の場合は、3回に分けて納付することも可能です。

  • 電子申請の推奨:電子申請を利用すると、手続きがスムーズに行えます。特に、資本金が1億円を超える法人などは、電子申請が義務付けられています。

まとめ

労働保険の年度更新業務は、毎年行う必要がある重要な手続きです。早めに準備を始め、正確に対応することで、スムーズに進めることができます。猫の手も借りたいほど忙しい時期ですが、落ち着いて一つずつ進めていきましょう。

「労働保険の年度更新業務」に関するお困りのことがございましたら、綾部事務所に一度ご相談ください。