お知らせ

経営者自身にとっての企業型DCのメリットとは?〜「社員の制度」と思ってたら、もったいない!(2025/6/25)

こんにちは、綾部光です。
企業型確定拠出年金(通称:企業型DC)という言葉、最近ニュースやSNSでも見かけるようになってきました。

「ふーん、社員の福利厚生としていい制度なんだろうな」
と思われた方、ちょっと待ってください。

実は、経営者ご自身にとっても驚くほど多くのメリットがある制度なんです。
今日はその「経営者編」として、私が実際に現場で見てきたことも交えながら、わかりやすくお話ししていきます。


メリット 自分の退職金づくりにも使える制度

企業型DCは、一般社員だけでなく一定の条件を満たせば役員(=経営者ご本人)も加入可能です。

ここ、意外と知られていません。

個人で積立する「iDeCo」もいい制度ですが、企業型DCの良さはなんといっても、
法人として支出しながら、自分の退職金を作れる=損金で積立てられるところにあります。

中小企業の場合、「社長の退職金」はあいまいなまま放置されがちです。
経理の方に聞いても「今は内部留保でなんとかしてる」と言われるパターン、多くありませんか?

でも企業型DCを活用すれば、計画的に、しかも合法的に、退職金を見える化できるようになります。

これはまさに、未来の自分への仕送りを法人名義で用意できる仕組み。
税理士さんも「これは使った方がいい」と太鼓判を押すケースが増えています。


メリット 節税効果がものすごい(法人税+社保+所得税)

ここからは少しリアルなお金の話です。

企業型DCの掛金は、全額が損金扱い(経費計上)されます。
つまり、利益を圧縮し、法人税の節税につながる。

また、報酬としてお金をもらうと社会保険料が発生しますが、
企業型DCとして掛金を積立てる場合は、報酬には含まれません。

これ、要するに――
社会保険料の負担を抑えながら、退職後に使えるお金をしっかり残せるという、ちょっとズルいくらいの仕組みなんです。

例えるなら、
「税金も社保も節約できて、老後資金にもなる裏ワザ貯金箱
といったところでしょうか(笑)


メリット 家族に説明できる「ちゃんとした制度」

これもリアルな話です。
意外と、制度導入を決める経営者が最後に背中を押されるのは「奥さま」だったりします(笑)

「社長、これってご家族にはどう説明されますか?」と私が聞くと、
「いや〜正直、今まで退職金の話はあいまいにしててね」という声が多いんです。

でも、企業型DCなら説明も安心。
なぜなら、国が制度設計した公的な確定拠出年金制度だからです。

「今後はこれでしっかり準備してるから」
そう胸を張って言えるだけで、家族にも社員にも信頼されます。


よくある誤解:運用リスクがあるのでは?

ここで「でも、運用って怖くないですか?」という声がよく上がります。

確かに、企業型DCでは元本確保型・バランス型・成長型など、複数の投資商品から社員が選ぶ形式になります。
ただし、元本確保型(例:定期預金・保険商品)もきちんと用意されています。

また、制度導入時には、運用の選び方・リスクの考え方などを説明するサポート体制も整備できます。

「社員の金融リテラシーが上がった」という経営者の声も多く、
結果として会社に対する信頼が上がったという事例も少なくありません。


まとめ:社長が一番メリットが大きい説は、本当かもしれない

・会社の経費で自分の退職金を計画的に積み立てできる
・法人税・社会保険料を適正に抑えられる
・公的制度として安心感もバッチリ
・社員との距離も近づく(制度を導入した思いやりが伝わる)

経営者の皆さんにとって、企業型DC社員のための制度であると同時に、
ご自身の未来の安心を築くツールでもあります。

「実は社長が一番メリット大きい説」――これは冗談ではなく、事実です。


ご相談はお気軽に!

「うちの会社の規模でもできるの?」
「何から始めればいいのか分からない」
そんな方こそ、まずはご相談ください。

綾部事務所では、
制度導入のご相談
規則整備・就業規則の見直し
社員説明会のサポート まで
まるっと支援いたします!


次回予告:

社員が辞めない会社に共通する制度って?
――
「定着率」を上げるために今できること、企業型DCの視点からご紹介します!

このページのトップへ