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「だらだら残業社員」が職場の生産性を奪う!(2025/7/2)

こんにちは

社会保険労務士・採用定着士の綾部陽介です。

今回は最近相談が増えているだらだら残って残業をする社員の対応についてまとめました。

本記事では、だらだら残業社員に悩む中小企業経営者が今押さえるべき「ポイント」と「対策」を分かりやすくお伝えします。

 

中小企業の経営者が今すぐ見直すべき評価制度と勤怠ルールとは?

「毎日遅くまで残っている社員がいるけど、仕事の成果が見えない」
「長く残業している社員の方が評価される空気がある」
「残業代は増えているのに、会社の売上や利益は上がらない

こんなお悩みを感じたことはありませんか?

実は今、だらだら残業社員による生産性低下や人件費の無駄が、福岡県内の中小企業でも深刻な経営課題となっています。
とくに従業員1050人規模の企業では、就業規則や評価制度が曖昧なまま運用され、「残っている人が得をする」文化が放置されがちです。

本記事では、【だらだら残業の原因と対策】をテーマに、評価制度の見直し勤怠管理の強化指導の実務対応などを、実績豊富な綾部事務所の視点からご紹介します。


「だらだら残業社員」が生まれる4つの根本原因とは?

問題の本質は、本人の怠慢ではなく、組織の仕組みにあることがほとんどです。主な原因は以下のとおりです。

  1. 業務量の可視化不足
     上司も本人も、何にどれだけ時間がかかっているか把握していない
  2. 評価制度があいまい
     「頑張っている風」の人が評価され、本当に成果を出している社員が報われない
  3. 残業代への依存
     基本給が低く、残業代込みで生活を成り立たせている
  4. 職場の空気の問題
     「みんな残っているから帰りにくい」「早く帰るとやる気がないと思われる」

このような状況を放置すれば、生産性が下がるだけでなく、優秀な人材の流出・職場の士気低下・採用難にもつながります。


◆2025年の労務トレンド:働き方は時間から成果

現代の働き方では、長時間労働=頑張っている、という考え方は完全に過去のものとなりました。

  • 成果主義・ジョブ型評価の広がり
  • 若年層の「時間価値」への意識の変化
  • 労基署の労働時間管理への厳格な姿勢
  • テレワーク・副業等、柔軟な働き方の拡大

こうした潮流のなか、「だらだら残業」を放置することは、法的リスク・採用競争力の低下・従業員満足度の低下につながります。


綾部事務所が提供する3つの具体的な対策メニュー

1】 勤怠ルールの明文化 × 「残業の見える化」

「申請のない残業」「社内に居るだけ残業」を撲滅するには、就業規則と運用ルールを明確に整備することが不可欠です。

  • 残業は上長の事前承認制
  • 業務日報・タスク管理ツールで働き方を可視化
  • 勤怠記録と実際の働き方の突合・分析・是正

綾部事務所では、会社の実情に合わせた就業規則の改訂支援や、勤怠管理システムや給与計算システムの導入コンサルティングも行っています。


2】 評価制度の再構築 ~行動評価から成果重視へ~

長く残る社員が評価され、効率的に働く社員が報われない。そんな職場では、やがて「正直者がバカを見る」状態になります。

綾部事務所では、数値目標とプロセスを連動させた会社独自の人事評価制度を構築します。

× 間違った評価例

◎ 正しい評価例

毎日残業している

定時内に業務を完了している

やる気があるように見える

実際の成果・改善提案がある

雰囲気で評価されている

客観的な数値と行動で評価

評価制度を整えることで、社員のモチベーションが上がり、「成果が出る働き方」への行動変容が生まれます。


3】 問題社員への適切な対応の実務支援

だらだら残業をする社員への指導・配置転換・最終的な退職勧奨は、慎重な手続きと記録管理が必須です。

綾部事務所では、以下のようなサポートが可能です:

  • 問題行動の事実整理・ヒアリング
  • 面談サポート・事前打合せ
  • 注意指導書・配置転換通知書の文案作成
  • 記録の残し方や法的リスク回避のアドバイス

トラブルに発展する前に、労務の専門家と一緒に進めることが、経営者の精神的な安心にもつながります。


だらだら残業を放置すると起きる5つの悪循環

  1. 残業代の増加で人件費が圧迫
  2. 他の社員のモチベーション低下
  3. 優秀な社員が見切りをつけて離職
  4. 生産性が下がり利益率が悪化
  5. 評価制度や経営者への不信感の蓄積

この負のスパイラルを断ち切るには、「制度」「ルール」「対応フロー」の三本柱を整えることがカギになります。


まとめ|時間の使い方は企業の価値を映す鏡

働き方の質が問われる今、だらだら残業は単なる業務効率の問題ではなく、会社の風土・信頼性・競争力に直結する課題です。

  • 残業文化を是正したい
  • 評価制度を成果重視に切り替えたい
  • 問題社員への対応に不安がある

このようなお悩みをお持ちの経営者の方は、

綾部事務所までお気軽にご相談ください。

綾部事務所は【就業規則・評価制度・採用支援・労務トラブル対応】をワンストップでサポートします。

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