マッチング拠出って何?――社員のやる気と資産形成を後押しする仕組みを解説(2025/11/20)
こんにちは、綾部です。
「この会社、福利厚生には力を入れてるんだけど、なかなか“自分ごと”にならないんだよね」
こう感じている経営者・人事担当の方、少なくないと思います。
実は、その「社員が自分ごとに感じない」というギャップを埋めるために、企業型DCの中でも注目されているのが“マッチング拠出”という仕組みです。
今日はこのマッチング拠出が何なのか、どう活用できるのか、そして導入する際のポイントを余すところなくお伝えします。
■そもそも“マッチング拠出”とは?
マッチング拠出とは、企業が拠出する掛金(事業主掛金)に対して、従業員自身がさらに上乗せして拠出できる制度を指します。
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言い換えれば、会社が「この制度を用意します」というだけでなく、「あなた自身も“やる気”を掛金で表現できますよ」という仕組みです。
その特徴として、
- ・従業員が自らの意思で上乗せ拠出できる(会社が決めた範囲内で)
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- ・従業員の拠出分が全額所得控除の対象になるため、税制上のメリットあり
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- ・会社掛金+従業員拠出の合計額が「拠出限度額」を超えてはいけないなど、制度上のルールが設けられている
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という点があります。
つまり、マッチング拠出が「社員がもっと自分の将来を考える制度」になり得る理由がここにあるのです。
■なぜ今、マッチング拠出が注目されているのか?
少し視点を変えてみましょう。
現代の働き手(特に若手~中堅世代)は、ただ「給与が高ければいい」という時代ではなくなっています。以下のようなニーズが強くなっています。
- ・将来に対する不安(年金・退職後)
- ・自分で資産を育てたいという意識
-「会社に任せっぱなし」ではなく「自分も参加している実感」が欲しい
マッチング拠出は、こうしたニーズに応える制度と言えます。
会社側から「この制度ありますよ」というだけでなく、社員自身も「自分でプラスできる」という能動的な参加ができるからです。
さらに、会社にとってもメリットがあります:
- ・掛金を拡充しやすく、社員の“制度感”を高められる
- ・社員が資産形成に前向きになることで、定着・エンゲージメント向上に寄与
- ・会社の負担を極端に増やさずに、福利厚生を充実させられるケースあり
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つまり、社員・会社双方にとってウィンウィンの仕組みです。
■導入するときに押さえておきたい4つのポイント
では、経営・人事として具体的に導入を検討する際、どんな点に注意すべきでしょうか。以下、4つの重要ポイントです。
1. 規約・就業規則の整備
マッチング拠出を実施するには、企業型DCの規約に「加入者掛金(=従業員拠出)を認める」旨の規定が必要です。 ニッセイビジネスインサイト+1
また、就業規則や給与規程とも整合性を取る必要があります。
2. 掛金設計の適切さ
会社の掛金(事業主掛金)と従業員の上乗せ拠出が合算して「拠出限度額」を超えないよう設計します。
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加えて、会社の掛金があまりに少ないと、従業員の上乗せ余地が小さくなってしまうため、掛金水準の検討も重要です。
3. 社員の運用サポート・説明
従業員が“自分で積み立てる”意識を持つために、運用教育や説明会を実施することが効果的です。
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「何となく加入した」だけでは、せっかくの仕組みも活かされません。
4. 負担の見える化とフォロー
会社側の負担が少ない仕組みとはいえ、管理手続き・運用管理機関との契約・社員説明など、ある程度のコスト・手間がかかります。導入前に「どこまで自社で担えるか」を把握しておきましょう。
■ケーススタディ:C社の“マッチング拠出”活用例
あるサービス業C社(従業員10名弱)では、通常の企業型DCを導入後、次のようにマッチング拠出も活用しました。
- ・会社の掛金:月額1万円
- ・マッチング拠出:従業員が月額0.5~1万円上乗せ自由
- ・社員説明会を実施し、「自分で積み立てられる」ことを強調
その結果、
- ・社員1人ひとりの資産残高が“見える”ようになり、「退職金ってどうなってるの?」という疑問が減少
- ・掛金上乗せをする社員が全体の50%を超え、「自分ごと化」が進んだ
- ・採用時に「自分でも積み立てられます」という説明ができ、応募数が前年同期比+20%になった
このように、規模が小さくても、制度設計と説明をきちんとすれば大きな効果が出ます。
■まとめ:マッチング拠出は“次の一手”として有効
- ・従業員が参加できる余地をつくることで、自分ごと化が進む
- ・会社負担を抑えながら制度を充実させられる
- ・社員定着・採用力・モチベーションいずれにもプラスのインパクトあり
「ウチにはまだちょっと早いかな…」と思う会社ほど、むしろ検討の価値があります。
ただ制度を導入するだけでなく、社員が“自分でも積み立てられる”という意識を持てるような仕組みづくりを伴走していきましょう。
■ご相談はお気軽に!
「マッチング拠出を含めて、自社に合った制度設計をまず話したい」
「社員説明会用の資料・運用教育の案が欲しい」
そんなご相談も、綾部事務所では歓迎です。
制度導入から運用フォローまで、ワンストップでご支援いたします。
📩 ご相談窓口:ayabesr@gmail.com
🌐 https://ayabesr.com/
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